フランス/モントロー( Montereau)グリザイユ飾り皿
208×208×H20mm
管理番号D83111
とても珍しいモントロー 時代の飾り皿。
グリザイユはフランス語で灰色の意味。
歴史的な場面やなんらかの場面を、モノトーンで描いたものをそう呼びます。
写真のような意味合いがあると思います。
縁取りのデザインがとても美しく華やかです。
本物以外に美しいものはありません。真実だけが愛らしい。と言った言葉が書かれています。
どなたかの画家の言葉でしょうか?
クレイユ・エ・モントローになる前のモントロー時代のものになり、
年代は、1800年から1825年頃。
驚くほどの時を刻んだ飾り皿です。
食品監視課の指導により、食器としてのお皿の取り扱いを停止しています。
グリザイユは歴史的な場面などが描かれた飾り皿です。
デコレーションとしてご案内しています。
生産国 : フランス
窯:Montereau
年代 :1800年から1825年頃
サイズ :208×208×H20mm
刻印:Montereau
重さ 308g
コンディション :貫入があり、貫入内にうっすらシミがあります。左上に部分的なシミがあり、縁取りに経年のスレ感、裏面に経年の汚れ、シミ、古いラインがあります。最後の画像3枚をご覧ください。
当店でご紹介しています、ほとんどの商品はアンティークやブロカントの古いものです。目立つダメージはできるだけ写真や文章で説明しておりますが、それ以外にも小さなキズや汚れがある場合があります。日中と夜のライト下での確認作業では、それぞれ見え方が違い、見落としがある場合があります。細かい点について、ご質問がございましたら、1点1点細かく確認いたしますので、お買い物をされる前にお気軽にお問い合わせくださいますよう、お願いいたします。
クレイユ・エ・モントロー(CREILET MONTEREAU)はクレイユとモントローのふたつの窯がひとつになって生まれた陶磁器ブランドです。
モントロー窯の創業は1749年。フランソワ・マゾワによってモントロー陶器工場が作られ、ファイアンス・フィンを発展させていきます。モントローでは陶器作りに適した白い粘度が採れたことから、クレイユにも材料を提供していました。工場ができる前の最初の窯は1719年頃に始まっています。オーナーや生産様式の変化と時代を生き抜きながら、1819年に作陶ではライバル的存在だったクレイユと合併し、クレイユ・エ・モントローとして共同制作を始めます。
一方、クレイユ窯の創業は1797年頃。英国人起業家のクリストフ・ポッターが経営に加わり、英国ではすでに発明されていた、陶器や磁器に印刷をする技術を、フランスではクレイユとジョワジー・ル・ロワが初めて導入し、窯は大きく発展します。この頃、新古典主義の作品が次々作られていきます。さらにその後新たな技術者が加わりながら発展し、オーナーの交代も経ながら(1840年から1874年までは当時合併していたオーナー名の‘Lebeuf Milliet et Cie’の刻印がされています。)1819年頃にモントロー工場を買収した形でクレイユ・エ・モントローとなります。
クレイユ・エ・モントローの作陶は優れた銅板転写で、まるでキャンパスに絵を描くような色鮮やかな陶器が特徴でした。古典主義、シノワズリ、アールヌーボーと時代とともに多くの作品を生み出してきました。フランスを代表する古窯として発展を続けてきましたが、1895年クレイユの工場が火事になり工場が閉鎖。その後もクレイユ・エ・モントローの名前で1920年まで制作を続けますが、その後ジョワジー・ル・ロワに吸収され、HBCM(H・ブーランジェー・クレイユ・モントロー)として製作が続けられました。しかし、さまざまな時代の波を乗り越えてきたものの1955年その歴史に幕を降しました。
*当店でご紹介のほとんどの商品はアンティークやブロカントの古いものです。
目立つダメージはできるだけ写真や文章で説明しておりますが、それ以外にも小さなキズや汚れがある場合があります。アンティークの風合いや特性として予めご了承くださいませ。
*ご紹介していますブロカント&アンティーク商品は、食器としてではなく、デコレーション用として輸入が認められていますことをご承知おきくださいませ。
*気をつけてみていますが、日中の太陽の光の元と夜の灯りの元では見え方が違い、気づかないダメージの見落としがある場合があるかも知れません。
*本来の色味や素材感がきちんと伝わるように自然光で撮影していますが、お使いのモニターにより実物と少し違うことがある場合があるかも知れません。
*アンティーク&ヴィンテージの商品は長い年月を経てきたものになります。経年の劣化は味わいとして商品の魅力となっています。新品を求められる方はご購入をお控えくださいませ。
*商品は人から人へと渡り継がれてきたものです。古いものならではのコンディションも含めて、次にお受け取り頂ける方にご購入いただきたいと思っています。商品にはすべて、ひとつひとつ物語があります。その物語を繋いでいただきたいと願っています。