フランス/バドンヴィレ(BADONVILLER)アーティチョークのつぼみの取手のスーピエール
255x205xH210mm
管理番号D1172
バドンヴィレの美しいスーピエール。
アーティチョークの大きなつぼみが印象的です。
両側のハンドルのデザインもチャーミングで、アンティークらしい雰囲気とマッチしています。
とても細やかな美しい貫入があります。
年代は19世紀後期から20世紀初期。
古いラインがいくつかありますが、細かな貫入内にうっすらしたシミが現れた、美しい枯れ具合です。
小さめの2人用サイズがとても可愛らしく、絵になります。
このまま飾って楽しんだり、小物入れとしても良いサイズです。
スーピエールは観賞植物の鉢として、花瓶、小物入れ、野菜入れ、毛糸玉入れ、そのままデコレーションとしてご紹介しています。
strong>生産国 : フランス
窯:BADONVILLER
年代:19世紀後期から20世紀初期
サイズ:255x205xH210mm
刻印:FT BADONVILLER
重さ :1310g
コンディション:細やかな貫入があります。フタは裏面にライン(表には貫通していません)があります。本体は内部にラインがあり、裏面高台に経年の汚れとラインがあります。ラインがありますが、それもまたアンティークの良い味わいになっています。
当店でご紹介しています、ほとんどの商品はアンティークやブロカントの古いものです。目立つダメージはできるだけ写真や文章で説明しておりますが、それ以外にも小さなキズや汚れがある場合があります。日中と夜のライト下での確認作業では、それぞれ見え方が違い、見落としがある場合があります。細かい点について、ご質問がございましたら、1点1点細かく確認いたしますので、お買い物をされる前にお気軽にお問い合わせくださいますよう、お願いいたします。
バドンヴィレの歴史は、フェナル一家がペクソンヌで窯を始めたところから始まります。ペクソンヌ窯はリュネヴィル、ニダーヴィレー、サンクレモン、バドンヴィレーなど著名な窯がある場所で、陶磁器作りに向いた土地でした。ペクソンヌ窯は1720年頃から始まった古窯で、1836年からニコラ・フェナルが正式オーナーとなります。ニコラ亡き後は息子と甥たちが引き継ぎFenal Frères(FF)の刻印が使われています。そこからペクソンヌは大きく成長していき、近隣の陶磁器製造の窯の職人たちもペクソンヌに移り、さらに素晴らしい作品を生み出して、ペクソンヌ フェナル兄弟(PEXONNE FENAL Freres)として成功を収めます。その後、1897年にペクソンヌ フェナル兄弟の中の一人だった甥のテオフィル・フェナル(Thèophile Fenal)は家族とうまく行かず、ペクソンヌ窯から分鎌する形でバドンヴィレーに独立し、1898年バドンヴィレ工場を作ります。これがバドンヴィレの始まりです。刻印はTF(Thèophile Fenal)となり、銅板からの写絵のような特徴的なペイントやエアブラシの装飾技法などにチャレンジし、すぐに300名の従業員を雇うまでに成長します。1905年のテオフィル亡き後は息子のエドゥワルドが引き継ぎ、すぐに従業員1000名を超えるまでに拡大していきます。アールヌーヴォーテーブル食器74ピースセットなどの大作を作るなど、バドンヴィレの栄光の時代を飾ります。1920年にエドゥワルドはリュネヴィル・サン=クレモン窯の指揮もするようになり、刻印に「KG」が刻まれます。その後第二次世界大戦後では縮小したものの、戦後はエドゥワルドの息子のジルベートが後を継ぎ、さらにバドンヴィレは発展していきます。1950年頃のフェナルグループの窯は、フランスの30%を占めていたそうです。1963年にはバドンヴィレ窯とリュネヴィル・サン=クレモン窯をひとつにして生産を始め(合併後の刻印はBadonvillerに統一されています)、1980年にはフェナルグループはサルグミンヌ窯とも合併し(Sarreguemines 社と合併後は刻印をLunevillーSt・Clementにしています)、生産を続けていきます。しかし1990年にバドンヴィレ窯はサン=クレモン窯のみを残して歴史に幕を降ろします。バドンヴィレーは新興窯ながら特に1900年後半のフランスで地位を確立した窯です。
*当店でご紹介のほとんどの商品はアンティークやブロカントの古いものです。
目立つダメージはできるだけ写真や文章で説明しておりますが、それ以外にも小さなキズや汚れがある場合があります。アンティークの風合いや特性として予めご了承くださいませ。
*ご紹介していますブロカント&アンティーク商品は、食器としてではなく、デコレーション用として輸入が認められていますことをご承知おきくださいませ。
*気をつけてみていますが、日中の太陽の光の元と夜の灯りの元では見え方が違い、気づかないダメージの見落としがある場合があるかも知れません。
*本来の色味や素材感がきちんと伝わるように自然光で撮影していますが、お使いのモニターにより実物と少し違うことがある場合があるかも知れません。
*アンティーク&ヴィンテージの商品は長い年月を経てきたものになります。経年の劣化は味わいとして商品の魅力となっています。新品を求められる方はご購入をお控えくださいませ。
*商品は人から人へと渡り継がれてきたものです。古いものならではのコンディションも含めて、次にお受け取り頂ける方にご購入いただきたいと思っています。商品にはすべて、ひとつひとつ物語があります。その物語を繋いでいただきたいと願っています。