フランス /サルグミンヌ(SARRGUEMINES)AGRESTE野の花のティーカップ&ソーサー「D」/ カップ67x89xH62mm+ソーサー145x145x18mm/管理番号C41922

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フランス /サルグミンヌ(SARRGUEMINES)AGRESTE野の花のティーカップ&ソーサー「D」/
カップ67x89xH62mm+ソーサー145x145x18mm

管理番号C41922

フランスの田舎道に咲く野の花が描かれたAGRESTEのティーカップ&ソーサー。
可愛らしい、初夏の野の花が鮮やかに描かれています。

ポピー、マーガレット、矢車草、ベルフラワーにキンポウゲに麦と。
田舎道を歩きながらちょいと摘んで、野の花束を手にした子供の頃の記憶が蘇るような優しい絵柄です。
ティーカップとソーサーは花リムのフォームになっていて優雅です。

皿地のクリーム色に鮮やかな野の花たち。そして縁取りのボルドーがフランスらしい印象です。
刻印は、SARREGUEMINES FRANCEとシリーズ名agresteがあります。
年代は、1920年から1950年頃のものと思われます。

こちらはティーカップ&ソーサー「D」です。
絵柄の赤いポピーが他のものより薄い感じです。カップ底面に経年のすれ汚れがあり、カップ内部底に窯キズ(窯内部を漂う灰の点)と釉薬のたまり、側面にインク汚れ、縁取り外側に窯キズがあり、ソーサー裏面にインク汚れ、ソーサー上部に窯キズがありますが、キズ、カケなしの良好なコンディションです。活躍間違いなしです。

サルグミンヌ (SARREGUEMINES)は、1784年にニコラス・アンリ・ヤコビとそのパートナーによって、ドイツとの国境に隣接するサルグミンヌで創業。しかし経営はうまく行かず、19世期に、工場はドイツ人のポール・ウィッチシュナイザー(Paul Utzschneider)に引き継がれます。この頃の刻印はF&U (Fabry&Utzschneider)。ビジネスに長けていたポールはサルグミンヌを国際博覧会で世界に紹介し、彼の顧客はナポレオンやブルボン王朝まで到るようになります。工場の経営は順調に進み、1830年位はヴィレロイ&ボッホと資本協力し、市場を分け合うほどに成長します。そしてそれまでの薪を使っての窯焼き(薪オーブン)を蒸気運転(石炭オーブン)に設備を整え生産力も向上していきます。
ところが、1870年の普仏戦後サルグミンヌがフランス領からドイツ領に変わり、完成品をフランスに運ぶために陶器に膨大な輸出税がかかるようになったことと、サルグミンヌとしてのフランス籍を守るため、1876年にフランスブルゴーニュ地方の小さな町ディゴワンにサルグミンヌ窯を移します。
この時、ドイツ側にはUtzschneider & Cie(U&C Sarreguemines)を置き、(ドイツ側はUtzschneiderの娘婿が経営を引き継ぎ刻印はU&C(U&Cieに))、フランス側は当時すでに陶器制作をしていたディゴワン(Digoin)と合併しDigoin &Sarregueminesと、ドイツとフランスと2つの会社に分割します。
ディゴワンでは、Digoin、Sarreguemines、Digoin &Sarregueminesの3つの刻印が当初使われていましたが、その後会社名をDigoin &Sarregueminesに変更し、1881年から総称をFaienceries de Sarreguemines、Digoin et Vitry-le-Francois(ヴィトリールフランソワ) と呼ぶようになります。ディゴワンでは、ディゴワン&サルグミンヌとして100年以上に渡り、数々の陶器生産を続けてきました。
第一次大戦のドイツの敗戦によりサルグミンヌ製陶工場は再びフランス領に戻るのですが、その後は経営不振により1942年から3年間、ヴィレロイ&ボッホに経営が委託され、さらに時代の流れに逆らえず、1978年にリュネヴィル・バドンビレー・サンクレマングループに買収され、この年で食器の生産を終えています。その後はタイル製造に専念してきましたが、2002年に株主となった従業員に製造が引き継がれて、2007年に破産宣告と共にフランスを代表するディゴワン・サルグミンヌとしての古窯は200年を越える歴史の幕を降しました。

生産国 : フランス
ブランド:サルグミンヌ (SARRGUEMINES)
年代 : 20世紀中期頃(1920-1950年頃)
陶器シリーズ: AGRESTE
サイズ : カップ67x89xH62mm+ソーサー145x145x18mm
刻印:SARREGUEMINES FRANCE agreste
重さ : 216g
コンディション : 絵柄の赤いポピーが他のものより薄い感じ(画像8枚目)です。カップ底面に経年のすれ汚れ(画像10枚目)があり、カップ内部底に窯キズ(窯内部を漂う灰の点)と釉薬のたまり(画像19枚目)があり、側面にインク汚れ(画像20枚目)、縁取り外側に窯キズ(画像20枚目)があり、ソーサー裏面にインク汚れ(画像16枚目)、ソーサー上部に窯キズ(画像12枚目)がありますが、キズ、カケなしの良好なコンディションです。活躍間違いなしです。商品はヴィンテージまたはアンティーク品になります。ご不明点などがございましたらお問い合わせください。




*本来の色味や素材感がきちんと伝わるように自然光で撮影していますが、お使いのモニターにより実物と少し違うことがある場合があるかも知れま
せん。

*アンティーク&ヴィンテージの商品は長い年月を経てきたものになります。経年の劣化は味わいとして商品の魅力となっています。新品を求められ
る方はご購入をお控えくださいませ。

*キズ、カケ、貫入がある場合、説明文と画像にてご案内していますので、ご承知の上でのご購入をお願いします。商品は人から人へと渡り継がれて
きたものです。古いものならではのコンディションも含めて、次にお受け取り頂ける方にご購入いただきたいと思っています。商品にはすべて、ひ
とつひとつ物語があります。その物語を繋いでいただきたいと願っています。説明文と画像でご案内していますキズ、カケ、貫入などのコンディシ
ョンがキャンセルや返品の理由にならないことをご理解の上、お買い物をお願いいたします。

*Slow Timeが扱っている商品は時を経たものばかりです。ひとつひとつ職人が手で作り出したものは、釉薬のかけ方や量が微妙に異なったりと、同
じお皿でも個体によって重さや状態が違います。それが手作りの魅力であり、生身の人間が関わっていることを教えてくれます。

<キズとは>カトラリーの跡など、製造後についたものを言います。
<カケとは>チップとも言いますが、主に縁が硬いものに当たって欠けたものを言います。
<黒点とは>窯で焼く時、窯内部にただよう灰などが付着して、そのまま焼かれたものを言います。
<貫入とは>器の表面に施された釉薬(ガラスの層)が、温度変化などでひび割れたような模様ができることを言います。
味わいとして和の器ではわざと貫入を入れるように焼くものもあります。目で見えるものから目に見えない細かいものまで幅広くあり、
陶器の価値を下げるものではなく、アンティークとしては魅力のひとつとなっています。ヒビは表面を手でなぞると引っ掛かりがありま
すが、貫入は釉薬の内部にできるのでなめらかです。
<ヒビ>衝撃によってのヒビや経年の温度変化で薄くはいるものまであります。
<シミ>貫入の中に入っているものを言います。
<窯キズ>焼き上げ時にお皿を金具で持ち上げる際、裏面に3箇所金具跡が残る部分など。

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