英国イングランド SPODE COPELAND/BYRON(バイロン)「C」
250×250×H18mm
管理番号C3628C
SPODEのコープランド時代の平皿。
中央の絵は、1849年から1865年に描かれたもの。
タイトルはバイロンとあり、18世紀のイングランドの詩人、バイロン卿の詩のひとコマを切り取ったものと思います。
絵柄は数枚ありますので、バイロンの詩に詳しい人には面白いものになりそうです。
たわわに実るぶどうのトレリスが縁取りをぐるりと囲み、その中にそれぞれの絵柄があります。
こちらはBYRON(バイロン)「C」。
18世紀の暮らしの風景が描かれています。
買い物に行く当時の服装の女性が、近所の女性とおしゃべりの光景。
いろいろな想像ができそうですね。
コープランド時代は1847年から1870年ですが、そうすると152年から175年を経たお皿になります。
1933年から20世紀中頃にかけてバイロンシリーズが作られたとの情報もあり、
古い刻印を復刻して製造されたものとも思えます。
スポード(Spode)は、1770年陶芸家ジョサイア・スポードがストーク・オン・トレントに陶芸工業を開設。実際にはジョサイア・スポード幼少期から小さな陶器工房で丁稚奉公を始め、16歳の時、陶器の世界に身を埋める覚悟をします。就職した陶器工房でのちのウエッジウッドの創始者のジョサイア・ウェッジウッドが共同経営者として加わり、彼からも影響を受けていきます。いくつかの窯を歩きながら修行を重ね、1770年ごろから自らが焼いた陶器にSpodeの名前を入れるようになります。そこからSpode窯は1770年創業と呼ばれるようになっています。研究熱心なジョサイア・スポードは銅板転写技術による絵付け技術を開発し、さらにボーンチャイナを完成させるなど開発に力を注ぎながら、陶器と磁器の両方の長所を持つストーンウエアを完成させます。これにより1806年ジョージ4世より英国王室御用達としてロイヤル・ウォラントの称号を授かります。1833年には買収によってオーナーが変わリ、販路拡大に成功して英国を代表するブランドのひとつとなります。1843年位はボーンチャイナを超えるファインチャイナを完成させます。1847年に長年ともに共同経営をしてきたコープランド家がW・T・コープランドとして正式オーナーとなります。1863年にはコープランドの4人の息子が加わり、W・T・Copeland & sonsと改名。1970年にはコープラントが窯の権利を売却したことで、窯の名前はSpode.Ltdに復刻します。さまざまな時代のできごとや荒波を生き抜いてきたSpodeですが、現在は英国ポートメリオンの傘下になっています。世の中にネオクラシカルの流行が現れた時代、上流階級はネオクラシカルに向かっていても、一般家庭はこれまで上流階級のものだったブルー&ホワイトを求めている、ブルー&ホワイトを一般家庭に届けようと、1816年に発表した古代ローマを描いた‘ブルーイタリアン’は、ブルールームコレクションのひとつとして200年を超えた現在も世界中で愛されている人気シリーズとなっています。
税込み2900円
生産国 : 英国
ブランド:Spode
シリーズ: BYRON
大きさ:250×250×H18mm
年代:1847年から1870年頃!?1933年から20世紀中期!?
刻印:COPELAND SPODE ENGLAND SPODE'S BYRON
重さ:487g
コンディション:よく見ても貫入が見当たりません。表面には細かい経年のキズ(画像17枚目)があります。裏面に窯キズ(画像15〜16枚目)や経年の汚れ、シミ(画像14枚目)がありますが、150年から170年ほどを経過したお皿としてはとても良い状態と思います。
当店で販売するほとんどの商品はアンティークやブロカントの古いものです。目立つダメージはできるだけ写真や文章で説明しておりますが、それ以外にも小さな傷や汚れがある場合がございます。また、同じお皿でも個体によって状態が違いますので、平たい場所に置いた際にガタつきがある場合があります。アンティークの風合いや特性として予めご了承くださいませ。
日中と夜のライト下での確認作業では、それぞれ見え方が違い、見落としがある場合があります。細かい点について、ご質問がございましたら、1点1点細かく確認いたしますので、お買い物をされる前にお気軽にお問い合わせくださいますよう、お願いいたします。
*本来の色味や素材感がきちんと伝わるように自然光で撮影していますが、お使いのモニターにより実物と少し違うことがある場合があるかも知れま
せん。
*アンティーク&ヴィンテージの商品は長い年月を経てきたものになります。経年の劣化は味わいとして商品の魅力となっています。新品を求められ
る方はご購入をお控えくださいませ。
*キズ、カケ、貫入がある場合、説明文と画像にてご案内していますので、ご承知の上でのご購入をお願いします。商品は人から人へと渡り継がれて
きたものです。古いものならではのコンディションも含めて、次にお受け取り頂ける方にご購入いただきたいと思っています。商品にはすべて、ひ
とつひとつ物語があります。その物語を繋いでいただきたいと願っています。説明文と画像でご案内していますキズ、カケ、貫入などのコンディシ
ョンがキャンセルや返品の理由にならないことをご理解の上、お買い物をお願いいたします。
*Slow Timeが扱っている商品は時を経たものばかりです。ひとつひとつ職人が手で作り出したものは、釉薬のかけ方や量が微妙に異なったりと、同
じお皿でも個体によって重さや状態が違います。それが手作りの魅力であり、生身の人間が関わっていることを教えてくれます。
<キズとは>カトラリーの跡など、製造後についたものを言います。
<カケとは>チップとも言いますが、主に縁が硬いものに当たって欠けたものを言います。
<黒点とは>窯で焼く時、窯内部にただよう灰などが付着して、そのまま焼かれたものを言います。
<貫入とは>器の表面に施された釉薬(ガラスの層)が、温度変化などでひび割れたような模様ができることを言います。
味わいとして和の器ではわざと貫入を入れるように焼くものもあります。目で見えるものから目に見えない細かいものまで幅広くあり、
陶器の価値を下げるものではなく、アンティークとしては魅力のひとつとなっています。ヒビは表面を手でなぞると引っ掛かりがありま
すが、貫入は釉薬の内部にできるのでなめらかです。
<ヒビ>衝撃によってのヒビや経年の温度変化で薄くはいるものまであります。
<シミ>貫入の中に入っているものを言います。
<窯キズ>焼き上げ時にお皿を金具で持ち上げる際、裏面に3箇所金具跡が残る部分など。
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