フランス/クレイユ・エ・モントロー(Creilet Montereau)MIGNADISE花のソーシエール
250x147×H120mm
管理番号D12037
フランスから到着しましたクレイユ・エ・モントローのソーシエール。
MIGNAPDISEは、可愛さ!と言った意味。
秋明菊のような姿の花々が、風に揺れるようにしなやかに描かれています。
刺繍のステッチのような縁取りも可愛らしく、小枝のようなハンドルが似合っています。
刻印の年代は、1884年から1920年。
非常に細やかに広がる貫入の感じから、19世紀後期頃ではと思っています。
細やかな貫入内に浮かぶシミが、素敵な味わいを加えていて、
優しく温かみのある雰囲気です。
クレイユ・エ・モントロー(CREILET MONTEREAU)は、クレイユとモントローのふたつの窯がひとつになって生まれた陶磁器ブランドです。
モントロー窯の創業は1749年。フランソワ・マゾワによってモントロー陶器工場が作られ、ファイアンス・フィンを発展させていきます。モントローでは陶器作りに適した白い粘度が採れたことから、クレイユにも材料を提供していました。工場ができる前の最初の窯は1719年頃に始まっています。オーナーや生産様式の変化と時代を生き抜きながら、1819年に作陶ではライバル的存在だったクレイユと合併し、クレイユ・エ・モントローとして共同制作を始めます。
一方、クレイユ窯の創業は1797年頃。英国人起業家のクリストフ・ポッターが経営に加わり、英国ではすでに発明されていた、陶器や磁器に印刷をする技術を、フランスではクレイユとジョワジー・ル・ロワが初めて導入し、窯は大きく発展します。この頃、新古典主義の作品が次々作られていきます。さらにその後新たな技術者が加わりながら発展し、オーナーの交代も経ながら(1840年から1874年までは当時合併していたオーナー名の‘Lebeuf Milliet et Cie’の刻印がされています。)1819年頃にモントロー工場を買収した形でクレイユ・エ・モントローとなります。
クレイユ・エ・モントローの作陶は優れた銅板転写で、まるでキャンパスに絵を描くような色鮮やかな陶器が特徴でした。古典主義、シノワズリ、アールヌーボーと時代とともに多くの作品を生み出してきました。フランスを代表する古窯として発展を続けてきましたが、1895年クレイユの工場が火事になり工場が閉鎖。その後もクレイユ・エ・モントローの名前で1920年まで制作を続けますが、その後ジョワジー・ル・ロワに吸収され、HBCM(H・ブーランジェー・クレイユ・モントロー)として製作が続けられました。しかし、さまざまな時代の波を乗り越えてきたものの1955年その歴史に幕を降しました。
本体12400円+消費税=13640円
生産国 : フランス
窯:Creil et Montereau
シリーズ:MIGNAPDISE
年代 :1884年から1920年
サイズ : 250x147×H120mm
刻印:CM MIGNAPDISE DEPOSE TERRE DE FER
重さ :839g
コンディション :貫入があり、貫入内にシミがあります。ソーシエール縁取りに経年のこすれ感と微細なチップ(最後の画像)があります。美しい味わいの姿です。
当店で販売するほとんどの商品はアンティークやブロカントの古いものです。目立つダメージはできるだけ写真や文章で説明しておりますが、それ以外にも小さな傷や汚れがある場合がございます。また、同じお皿でも個体によって状態が違いますので、平たい場所に置いた際にガタつきがある場合があります。アンティークの風合いや特性として予めご了承くださいませ。
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*本来の色味や素材感がきちんと伝わるように自然光で撮影していますが、お使いのモニターにより実物と少し違うことがある場合があるかも知れ
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*キズ、カケ、貫入がある場合、説明文と画像にてご案内していますので、ご承知の上でのご購入をお願いします。商品は人から人へと渡り継がれ
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ひとつひとつ物語があります。その物語を繋いでいただきたいと願っています。説明文と画像でご案内していますキズ、カケ、貫入などのコンディ
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*Slow Timeが扱っている商品は時を経たものばかりです。ひとつひとつ職人が手で作り出したものは、釉薬のかけ方や量が微妙に異なったりと、
同じお皿でも個体によって重さや状態が違います。それが手作りの魅力であり、生身の人間が関わっていることを教えてくれます。
<キズとは>カトラリーの跡など、製造後についたものを言います。
<カケとは>チップとも言いますが、主に縁が硬いものに当たって欠けたものを言います。
<黒点とは>窯で焼く時、窯内部にただよう灰などが付着して、そのまま焼かれたものを言います。
<貫入とは>器の表面に施された釉薬(ガラスの層)が、温度変化などでひび割れたような模様ができるこ
とを言います。
味わいとして和の器ではわざと貫入を入れるように焼くものもあります。目で見えるものから
目に見えない細かいものまで幅広くあり、陶器の価値を下げるものではなく、アンティークと
しては魅力のひとつとなっています。ヒビは表面を手でなぞると引っ掛かりがありますが、貫
入は釉薬の内部にできるのでなめらかです。
<ヒビ>衝撃によってのヒビや経年の温度変化で薄くはいるものまであります。
<シミ>貫入の中に入っているものを言います。
<窯キズ>焼き上げ時にお皿を金具で持ち上げる際、裏面に3箇所金具跡が残る部分など。
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