フランス/クレイユ・エ・モントロー窯HBCM/ベアルヌ(Be'arn)バスク柄のカップ&ソーサー「B」
カップ直径6cmxH6cm+ソーサー直径13.5cmxH2cm
管理番号F916/17
クレイユ・エ・モントロー窯HBCMのベアルヌ(Be'arn)モデルのマグカップ。
バスク地方の伝統的な織物の格子柄で、縦ライン、横ライン、ハンドルもすべて丁寧にハンドペイントされています。
手作業のあたかなぬくもりあふれるカップ&ソーサーです。
刻印はHBCM。クレイユ・エ・モントロー窯で1920年から1955年のHBCM時代の終わり頃に作られたものになります。
カップとソーサーに貫入があり、カップは裏面高台にスレ感と縁取りにシミがありますが、それ以外は美しい状態です。ソーサーはよく活躍した感じで、全体的にシミまたは色づきがあります。
生産国 :フランス
窯:HBCM
年代:20世紀初期
大きさ:カップ直径6cmxH6cm+ソーサー直径13.5cmxH2cm
刻印: HBCM FRANCE Be'ara
重さ:205g
コンディション:カップとソーサーに貫入があり、カップ裏面高台にスレ感(最後から2枚目の画像)と縁取りにシミ(最後の画像)、ソーサーは全体的にシミまたは色づきがあります。
当店でご紹介しています、ほとんどの商品はアンティークやブロカントの古いものです。目立つダメージはできるだけ写真や文章で説明しておりますが、それ以外にも小さなキズや汚れがある場合があります。日中と夜のライト下での確認作業では、それぞれ見え方が違い、見落としがある場合があります。細かい点について、ご質問がございましたら、1点1点細かく確認いたしますので、お買い物をされる前にお気軽にお問い合わせくださいますよう、お願いいたします。
HBCM(Hiperolyte Boulanger-Creil-Montereau)社は、ショワジー・ル・ロワ (Choisy Le Roi)から始まり、1804年にバイヤール3兄弟によって創業。さかのぼること数年前のこと、バイヤール兄弟が磁器窯シャンティイを当時の所有者だった英国人クリストフ・ポッターから買い取り、ここでの作陶活動をしようとしていた最中の1802年。シャンティイのポッターの部下の筆頭者を始め、職人が丸ごとクレイユに転籍してしまいます。ここでの活動は難しいと判断した兄弟は、新たにショワジー・ル・ロワの地を選びます。
兄弟はここで、当時最新技術だった銅板転写の作陶を始めていきます。19世期後半には他の窯から有能な人物が集められ、窯は最盛期を迎えていきます。この時、経営に参加したイポリット・ブーランジェは1863年に工場のディレクターとなり、1878年に社名を変更しH・ブーランジェ(H・Boulenger&Cie)となっています。現在、市場で見ることのできるものは、量産ができるようになった1800年半ばから閉窯の1900年前半のものが多いようです。イポリット・ブーランジェ亡き後は彼の2人の息子が引き継ぎます。1895年にはクレイユ工場は火事によって閉鎖し、経営が困難になっていたクレイユモントローとモントロー工場を買収する形で1920年に合併、HBCM(Hiperolyte Boulanger-Creil-Montereau)社となります。その頃、メトロの壁面に使用されるタイル製造で栄えます。ところが1934年、労働者のストライキによってショワジー・ル・ロワの工場が閉鎖し、それを機にショワジー・ル・ロワでの作陶は終わります。HBCM社として合併先のモントロー工場で作陶は続けられましたが、それも1955年に閉鎖し歴史に幕を降ろします。
*当店でご紹介しています、ほとんどの商品はアンティークやブロカントの古いものです。目立つダメージはできるだけ写真や文章で説明しておりますが、それ以外にも小さなキズや汚れがある場合があります。アンティークの風合いや特性として予めご了承くださいませ。
*ご紹介していますブロカント&アンティーク商品は、食器としてではなく、デコレーション用として輸入が認められていますことをご承知おきくださいませ。
*気をつけてみていますが、日中の太陽の光の元と夜の灯りの元では見え方が違い、気づかないダメージの見落としがある場合があるかも知れません。
*本来の色味や素材感がきちんと伝わるように自然光で撮影していますが、お使いのモニターにより実物と少し違うことがある場合があるかも知れません。
*アンティーク&ヴィンテージの商品は長い年月を経てきたものになります。経年の劣化は味わいとして商品の魅力となっています。新品を求められる方はご購入をお控えくださいませ。
*商品は人から人へと渡り継がれてきたものです。古いものならではのコンディションも含めて、次にお受け取り頂ける方にご購入いただきたいと思っています。商品にはすべて、ひとつひとつ物語があります。その物語を繋いでいただきたいと願っています。