1906年/はにかむ少女の手彩色(ハンドカラー)ポストカード / 120年前のフランス・お城の令嬢へ届いた手紙
14cmx9cm
管理番号G35
今から120年前、1906年8月20日の消印が残るアンティーク・ポストカード。
手彩色の愛らしい少女表面を飾るのは、裸足で立ち、手を合わせてはにかむような愛らしい笑顔を見せる小さな女の子のポートレート。
モノクロ写真の上に、当時の職人が淡いピンクのドレスやほんのりとしたチーク、静かな海の色を一点ずつ手作業で乗せた「手彩色(ハンドカラー)」の技法が用いられています。
写真の余白には、当時の友人から「再会できるのを楽しみに待っています」という温かいメッセージが美しいカリグラフィーで直接添えられており、表裏一体で歴史を楽しめる贅沢な構成になっています。
1906年、美しきベル・エポックの記憶裏面には、オレンジ色の10サンチーム切手と、フランス・ランブイエの1906年の消印が鮮明に残されています。
流れるような格調高いフレンチ・カリグラフィーで綴られているのは、フランスの歴史あるお城「Cha'teau de Pizieux(ピュイジーヌ城)」に滞在するマドモアゼル(令嬢)セシルへ宛てた手紙。
届いた写真への感謝や、家族を想う優しい近況報告がびっしりと書き込まれています。
Mademoiselle Ce'cile Chevrie'Château de Pincelouppar Rambouillet( S et O )Mademoiselle Ce'cile Chevrie':セシル・シュヴリエお嬢様(受取人の名前)
Cha'teau de Pinceloup:パンスルゥ城(またはパンセループ城)フランスのランブイエ(Rambouillet)近郊、ソノシャン(Sonchamp)という村に実在する美しいお城です。19世紀末に建てられ、当時は貴族や富豪の邸宅でした。現在は教育施設などとして使われています。
par Rambouillet:ランブイエ経由(近郊)
S et O:Seine-et-Oise(セーヌ=エ=ワーズ県)。かつてパリ周辺に存在した古い県名(現在のイヴリーヌ県など)の略称です。
左側の丸い消印は到着駅、あるいは経由地の「ARCIS-SUR-AUBE(アルシ=シュル=オーブ)」というシャンパーニュ地方の町のものと推測されます。
代母(マレーヌ)やお母さんから、幼いセシルちゃんへの愛情たっぷりのお手紙です。Che're mignonne,Je vous remercie bien pour votre portrait, c'a ma fait grand plaisir. Embrass[er] votre parrain & votre maman, ainsi que votre marraine pour moi sur les deux joues.(3枚目の写真面へ続く)... et ainsi que ce vaurien gendre Rene' et pour vous en attendant d'avoir le plaisir de vous voir. Je vous embrasse bien fort.Le'onie Lory / Votre maman
可愛いあなた(セシルちゃん)へあなたのポートレート(お写真)をありがとう、とっても嬉しかったです。あなたのお名付け親(パラン/代父)とお母さん、それからお名付け親(マレーヌ/代母)のふたつの頬に、私に代わってキスをしてね。それから、あのいたずらっ子の(あるいは、仕様のない)義理の息子のルネにもね。あなたにまた会えるのを楽しみにしています。心から強く抱擁を(たくさんキスを)送ります。レオニー・ロリ(または「あなたのお母さん/ママ」より)
votre portrait:「あなたのお写真(ポートレート)ありがとう」とあるため、おそらくこの絵葉書の表面に印刷されている可愛い女の子の写真は、受取人であるセシルちゃん自身の幼い頃の写真(または家族の写真)をカスタム印刷して作った、世界に一枚だけの絵葉書だった可能性が高いです。
Papier Radium Brom:カードの左端に「ラジウム・ブロム印画紙」という当時の写真印画紙のブランド名が印刷されています。1900年代初頭、自分の子供や家族の写真をポストカードにして親戚に送る文化が流行していました。
parrain / marraine:キリスト教文化における「代父母(名付け親)」。に親しい親族間のやり取りと分かります。
ディスプレイに。至高のアンティークの質感を120年という長い歳月だけが作り出せる、紙の自然な色褪せ、インクの深み、角の摩耗。そのすべてが、複製品には絶対に真似できない圧倒的な本物のオーラを放ちます。
小さなアンティークフレームに入れて洋書やドライフラワーと並べれば、お部屋の一角がたちまちヨーロッパの蚤の市のようなクラシカルな空間に。
また、ヴィンテージアクセサリーやハンドメイド作品、ドールなどを扱うショップ様の、世界観を構築する撮影用スタイリング小物(背景)としてもこれ以上ない最高の一枚です。
120年前のフランスの輝かしい夏から届いた、世界にただ一枚の美しい物語を、ぜひあなたの特別なコレクションに迎えてみませんか。
(※当ショップで同時販売中の「1906年/裸足の少女の手彩色(ハンドカラー)ポストカード / 120年前のフランス・お城の令嬢へ届いた手紙( Marie署名入り)「36」」と同じ差出人・宛先のストーリーが繋がった一連のシリーズです。並べて飾るとより一層、120年前の物語が立体的に広がります。)
年代: 20世紀初期
状態: アンティーク品特有の風合い(味)をお楽しみください。
当店でご紹介しています、ほとんどの商品はアンティークやブロカントの古いものです。目立つダメージはできるだけ写真や文章で説明しておりますが、それ以外にも小さなキズや汚れがある場合があります。日中と夜のライト下での確認作業では、それぞれ見え方が違い、見落としがある場合があります。細かい点について、ご質問がございましたら、1点1点細かく確認いたしますので、お買い物をされる前にお気軽にお問い合わせくださいますよう、お願いいたします。
*商品は人から人へと渡り継がれてきたものです。古いものならではのコンディションも含めて、次にお受け取り頂ける方にご購入いただきたいと思っています。商品にはすべて、ひとつひとつ物語があります。その物語を繋いでいただきたいと願っています。