【1918年執筆・WWI戦時下】フランス アンティーク・ポストカード「箒を持つ田舎風の少女」手彩色/管理番号G93

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【1918年執筆・WWI戦時下】フランス アンティーク・ポストカード「箒を持つ田舎風の少女」手彩色
14cmx9cm

管理番号G93

どこか物語の主人公を思わせる、素朴で愛らしい女性の姿を捉えた、100年以上前のポストカード。白いブラウスに、優しく手彩色(ハンドティント)されたピンクのストライプスカートを合わせ、大きな箒を手にして小粋に佇む女性。
当時のヨーロッパで流行した田園詩的な世界観が、ノスタルジックなセピア調の写真の中に美しく表現されています。
裏面には第一次世界大戦末期の「1918年3月21日」の日付があり、幼いスザンヌちゃんへ宛てたお祝いの言葉とともに、「私よりも幸運に恵まれますように」「便りがなくていつも心配しています」といった、戦時下を生きる人々のリアルな感情が流麗な筆記体で紙面いっぱいに綴られています。
単なる絵葉書を超えた、歴史のドラマを感じさせる特別な1枚です。

場所: Villebernin(ヴィルベルナン)フランス中部、アンドル県(エキュエ周辺)にある実在する小さな集落・地名です。
日付: 21 Mars 1918(1918年3月21日)大戦が終結する約8ヶ月前、最後の激しい戦闘(ドイツ軍の春季攻勢が始まった日)の真っ只中に書かれました。
【前半:妹への誕生日祝いと悲痛な本音】Che're Petite Suzanne,Je t'offre pour ton anniversaire tous mes meilleurs voeux et souhaite que plus tard tu aies plus de chance que moi ! Merci ainsi qu'a' Isabelle de vos affectueuses paroles, mais voyez-vous je suis toujours aussi inquie'te toujours sans nouvelle.
「愛する小さなシュザンヌ(妹へ)。あなたのお誕生日に、心からの祝福を贈ります。そして、あなたが将来、私よりも幸運に恵まれることを心から願っています!あなたとイザベルからの温かい言葉、本当にありがとう。でもね、分かってくれますか、私は相変わらずとても不安で、今でも(彼からの)連絡がまったく無いままなのです。」
【中盤:消息を絶った『ダニエル』の捜索】J'ai e'crit a' Marie Dubois. J'aurai peut-e'tre une re'ponse samedi. Elle pouvait entendre causer. De son co'te' si Daniel a su quelque chose e'crivez-moi vite.Nous avions fait de trop beaux projets pour la perm... cela m'a porte' malheur :
「マリー・デュボアに手紙を書きました。おそらく土曜日には返事がもらえると思います。彼女なら、何か(前線の)噂話を耳にしているかもしれません。もし、そちら側でダニエルについて何かわかったことがあれば、すぐ私に手紙を書いてください。私たちは、彼の次の休暇(perm... = permission)のために、あまりにも素敵な計画をたくさん立てすぎてしまいました。それがかえって不運を招いてしまったのかもし(縁起を悪くし)てしまったのかもしれません…。」
【結び:家族からの愛】Je te quitte en te donnant mes bons baisers ainsi que pour ma che're Isabelle.Camille demande aussi des nouvelles. Ta petite soeur G[...](日本語訳)「私の愛するイザベル、そしてあなたへ、いっぱいの親愛(キス)を贈りながら、この手紙を終わりにします。カミーユも(ダニエルの)知らせを待っています。あなたの妹(または姉)のGより。」

差出人の女性は、愛する「ダニエル」(おそらく夫か婚約者)からの音信が途絶えてしまい深い不安の中にいます。情報を集めるために周囲の友人(マリーさん)に手紙を送り、妹のシュザンヌたちにも「ダニエルについて何か知っていたらすぐに教えて!」と必死に懇願しています。
「一時休暇(permission)」という単語が、ここでも「la perm...」という略語で登場します。「次の休暇にはあれをしよう、これをしようと、二人で幸せな計画をたくさん立てすぎたから、神様のバチが当たって彼からの連絡が消えてしまったのかも……」と自分を責める描写は、100年以上経った今の私たちが読んでも、胸が締め付けられるほどリアルで悲痛な戦時下の恋愛の現実を物語っています。
大戦末期の張り詰めた空気感と、家族同士が支え合って大切な人の無事を祈り続けた軌跡が残る、歴史の重みを感じる素晴らしい1枚です。


状態: アンティーク品特有の風合い(味)をお楽しみください。

当店でご紹介しています、ほとんどの商品はアンティークやブロカントの古いものです。目立つダメージはできるだけ写真や文章で説明しておりますが、それ以外にも小さなキズや汚れがある場合があります。日中と夜のライト下での確認作業では、それぞれ見え方が違い、見落としがある場合があります。細かい点について、ご質問がございましたら、1点1点細かく確認いたしますので、お買い物をされる前にお気軽にお問い合わせくださいますよう、お願いいたします。

*商品は人から人へと渡り継がれてきたものです。古いものならではのコンディションも含めて、次にお受け取り頂ける方にご購入いただきたいと思っています。商品にはすべて、ひとつひとつ物語があります。その物語を繋いでいただきたいと願っています。


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