フランス バドンヴィレ(Badonviller)青い花の大きなオーバル皿‘TUNIS’
324×225×H35mm 管理番号21149
青い花が爽やかなバドンヴィレの大きなラヴィエプレート。
TUNISはプレートのテーマと思いますが、フランス保護領だったチュニス(TUNIS)なのでしょうか?
チュニスはチュニジアンブルーと呼ばれる青が特徴で、青い街の別名があるほど
青でまとめられた街です。白い建物に青い扉、青い窓枠、青いフェンス・・と、白と青が印象的な美しい街です。
それをテーマとしているのかも知れないと思いますが、
シャープで爽やかな印象の1枚です。
バドンヴィレの歴史は、フェナル一家がペクソンヌで窯を始めたところから始まります。ペクソンヌ窯は1720年頃から始まった古窯で、1836年からはニコラ・フェナルが正式オーナーとなります。ニコラ亡き後は子供達が引き継ぎFenal Frères(FF)の刻印が使われています。その家族の一人、テオフィル・フェナルが独立して1898年バドンヴィレに工場を作ります。これがバドンヴィレの始まりです。刻印はTF(Thèophile Fenal)となり、銅板からの写絵のような特徴的なペイントやエアブラシの装飾技法などにチャレンジしていきます。
テオフィル亡き後は1905年から息子が引き継ぎ、バドンヴィレの栄光の時代を飾ります。さらに第二次世界大戦後は孫が後を継ぎヴァドンヴィレは発展していきます。そうして1950年頃のフェナルグループの窯は、フランスの30%を占めていたそうです。その後、リュネヴィル、サルグミンヌとも合併し拡大して行きますが、時代の波に押されて1990年にその幕を下ろします。
そうした時代背景の中、こちらの1930年から1960年に製造されたバドンヴィレのラヴィエは、まさに全盛期のバドンヴィレの作品と言えそうです。
刻印は‘BADONVILLER F France TUNIS’と、フェナルのFが刻まれています。
爽やかな青色のプレートは盛り皿として、これからの季節に活躍してくれると思います。
表面にわずかにカトラリー跡があり、裏面台座に経年のスレ汚れ(画像13枚目)があり、はがれが一部(画像14枚目)ありますが、それ以外のコンディションは良好です。
税込み5900円
生産国 : フランス
ブランド:Badonviller
年代 : 1930年から1960年頃
陶器シリーズ: CHAMPLY
サイズ : 324×225×H35mm
刻印: BADONVILLER F France TUNIS
コンディション: 表面にわずかにカトラリー跡があり、裏面台座に経年のスレ汚れ(画像13枚目)があり、はがれが一部(画像14枚目)ありますが、それ以外のコンディションは良好です。写真にてご確認ください。商品は60年から90年を経たヴィンテージになります。ご不明点などがございましたらお問い合わせください。
*本来の色味や素材感がきちんと伝わるように自然光で撮影していますが、お使いのモニターにより実物と少し違うことがある場合があるかも知れま
せん。
*アンティーク&ヴィンテージの商品は長い年月を経てきたものになります。経年の劣化は味わいとして商品の魅力となっています。新品を求められ
る方はご購入をお控えくださいませ。
*キズ、カケ、貫入がある場合、説明文と画像にてご案内していますので、ご承知の上でのご購入をお願いします。商品は人から人へと渡り継がれて
きたものです。古いものならではのコンディションも含めて、次にお受け取り頂ける方にご購入いただきたいと思っています。商品にはすべて、ひ
とつひとつ物語があります。その物語を繋いでいただきたいと願っています。説明文と画像でご案内していますキズ、カケ、貫入などのコンディシ
ョンがキャンセルや返品の理由にならないことをご理解の上、お買い物をお願いいたします。
*Slow Timeが扱っている商品は時を経たものばかりです。ひとつひとつ職人が手で作り出したものは、釉薬のかけ方や量が微妙に異なったりと、同
じお皿でも個体によって重さや状態が違います。それが手作りの魅力であり、生身の人間が関わっていることを教えてくれます。
<キズとは>カトラリーの跡など、製造後についたものを言います。
<カケとは>チップとも言いますが、主に縁が硬いものに当たって欠けたものを言います。
<黒点とは>窯で焼く時、窯内部にただよう灰などが付着して、そのまま焼かれたものを言います。
<貫入とは>器の表面に施された釉薬(ガラスの層)が、温度変化などでひび割れたような模様ができることを言います。
味わいとして和の器ではわざと貫入を入れるように焼くものもあります。目で見えるものから目に見えない細かいものまで幅広くあり、
陶器の価値を下げるものではなく、アンティークとしては魅力のひとつとなっています。ヒビは表面を手でなぞると引っ掛かりがありま
すが、貫入は釉薬の内部にできるのでなめらかです。
<ヒビ>衝撃によってのヒビや経年の温度変化で薄くはいるものまであります。
<シミ>貫入の中に入っているものを言います。
<窯キズ>焼き上げ時にお皿を金具で持ち上げる際、裏面に3箇所金具跡が残る部分など。
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