サンタマン・レゾー(Saint-Amand-les-Eaux)GROUPED D‘ENFANTS(子供たち) ディナー皿「B」
230×230×H25mm
管理番号A48
サンタマン・レゾー(Saint-Amand-les-Eaux)のとても古いディナー皿。
サンタマンはフランス北部のベルギーに近いサンタマン・レゾーで1705年に創業された古窯。
時代に翻弄されながら、1928年ムーラン・デ・ル・アマージュと名前を変更し、さらに1944年にはムーランデルーと名前を変えてきました。
さまざまな時代と工場での作品があるため、刻印も多く存在します。
そのため、現在ではすべてを総称してサンタマン・レゾーの陶器と呼ばれています。
こちらのディナー皿は、GROUPED D‘ENFANTSと刻印があります。
子供たちのグループといった意味で、深い青色で古い時代の子供たちが遊ぶ様子が描かれています。
刻印は1896年から1900年の年代のものにとてもよく似ていますが、わずかな違いがあり正確に断定できませんが、こうしたシリーズの絵柄が作られていた時期は19世紀後期から20世紀前半ですから、だいたい重なっているようです。
サンタマンには本当に多くの刻印が存在するため、こんな風にお皿の歴史を探る時、探偵になった気持ちになります。
GROUPED D‘ENFANTS(子供たち) ディナー皿「B」です。
絵柄が3カ所あります。水辺で魚釣りをする2人の子供たちと木登りをする子供、犬を乗せた木車を引っ張る子供の絵柄。
表面にごくわずかにこすれキズ(画像23枚目)がありますが、カトラリー跡は見あたらず、使用された形跡のないきれいな状態です。
貫入があり、表面にカケ(画像11枚目)、シミ(画像23枚目)、縁取りにスレ(画像19~22枚目)、窯キズや経年の汚れ(画像14〜17枚目)があります。
サンタマン(Saint Amando)は、フランス北部、ベルギーに近いノール県のサンタマン・レゾー(Saint-Amand-les-Eaux)に、ニコラス・デムウティエールよって1705年に創業。スカーぺ川の粘土を採取、近くの森から窯のために木材を得て、完成した陶器はスカーぺ川で運ぶことができると言う陶器制作に恵まれた土地で、ファイアンス焼きを始めます。花や動物の絵柄や伝統的なブルー&ホワイトの作品が作られていきました。その後、さまざまなオーナー遍歴を繰り返し、またフランス革命によって工場が閉鎖するなど時代の波をくぐり抜けながら、1928年ムーラン・デ・ル・アマージュと名前を変更。1944年にはさらに、ムーランデルーと名前を変更すします。このとき会社は国内に5カ所展開していましたが、時代の変化に応じながら1952年からひとつずつ工場を閉鎖し、1962年には最後の工場を閉鎖してその歴史に幕を降しました。様々な遍歴を繰り返してきたためさまざまな作風と多くの刻印が存在します。現在では作陶の起源である地名の名前を取って総称してサンタマン=レゾーの陶器と呼ばれています。現在のアンティーク市場では1880年以降の作品が主となっています。
税込み4300円
生産国 : フランス
ブランド:サンタマン=レゾー
年代 : 19世紀後期から20世紀前半頃
陶器シリーズ: GROUPED D‘ENFANTS
サイズ : 230×230×H25mm
刻印:SAINT AMAND et HAMAGE
重さ: 383g
コンディション :表面にごくわずかにこすれキズ(画像23枚目)がありますが、カトラリー跡は見あたらず、使用された形跡のないきれいな状態です。貫入があり、表面にカケ(画像11枚目)、シミ(画像23枚目)、縁取りにスレ(画像19~22枚目)、窯キズや経年の汚れ(画像14〜17枚目)があります。商品はアンティーク品になりますので、ご不明点などがございましたらお問い合わせください。
*本来の色味や素材感がきちんと伝わるように自然光で撮影していますが、お使いのモニターにより実物と少し違うことがある場合があるかも知れま
せん。
*アンティーク&ヴィンテージの商品は長い年月を経てきたものになります。経年の劣化は味わいとして商品の魅力となっています。新品を求められ
る方はご購入をお控えくださいませ。
*キズ、カケ、貫入がある場合、説明文と画像にてご案内していますので、ご承知の上でのご購入をお願いします。商品は人から人へと渡り継がれて
きたものです。古いものならではのコンディションも含めて、次にお受け取り頂ける方にご購入いただきたいと思っています。商品にはすべて、ひ
とつひとつ物語があります。その物語を繋いでいただきたいと願っています。説明文と画像でご案内していますキズ、カケ、貫入などのコンディシ
ョンがキャンセルや返品の理由にならないことをご理解の上、お買い物をお願いいたします。
*Slow Timeが扱っている商品は時を経たものばかりです。ひとつひとつ職人が手で作り出したものは、釉薬のかけ方や量が微妙に異なったりと、同
じお皿でも個体によって重さや状態が違います。それが手作りの魅力であり、生身の人間が関わっていることを教えてくれます。
<キズとは>カトラリーの跡など、製造後についたものを言います。
<カケとは>チップとも言いますが、主に縁が硬いものに当たって欠けたものを言います。
<黒点とは>窯で焼く時、窯内部にただよう灰などが付着して、そのまま焼かれたものを言います。
<貫入とは>器の表面に施された釉薬(ガラスの層)が、温度変化などでひび割れたような模様ができることを言います。
味わいとして和の器ではわざと貫入を入れるように焼くものもあります。目で見えるものから目に見えない細かいものまで幅広くあり、
陶器の価値を下げるものではなく、アンティークとしては魅力のひとつとなっています。ヒビは表面を手でなぞると引っ掛かりがありま
すが、貫入は釉薬の内部にできるのでなめらかです。
<ヒビ>衝撃によってのヒビや経年の温度変化で薄くはいるものまであります。
<シミ>貫入の中に入っているものを言います。
<窯キズ>焼き上げ時にお皿を金具で持ち上げる際、裏面に3箇所金具跡が残る部分など。
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