フランス/HB&Cie TERRE DE FERセピア色ロカイユ柄のピシェ
210×180×H145mm
管理番号D61913
ショワジー・ル・ロワのHB&Cieのピシェ。
19世紀後期に造られたもので、130年ほどの時を経ています。
優しいクリーム色の皿地に明るい茶色一色でロカイユ調に植物が描かれています。
細かな貫入が広がり、うっすらシミが現れ時を刻んだお顔をしています。
貫入とシミがさらにピシェを魅力的にしています。
横から見たピシェの、ふっくらしながら引き締まった形がとても美しく、絵柄と色も雰囲気があります。
生産国 :フランス
窯:HB&Cie
年代:19世期後期
サイズ :210×180×H145mm
刻印: TERRE DE FER HB&Cie
重さ:860g
コンディション:細かな貫入があり、部分的に貫入内にシミがあります。注ぎ口は一度割れて修理された跡(最後の画像3枚)、今回撮影していて初めて気がついたカケ(最後から4枚目の画像)(上から見ていると目に入りませんでした)があります。
当店で販売するほとんどの商品はアンティークやブロカントの古いものです。目立つダメージはできるだけ写真や文章で説明しておりますが、それ以外にも小さな傷や汚れがある場合がございます。また、同じお皿でも個体によって状態が違いますので、平たい場所に置いた際にガタつきがある場合があります。アンティークの風合いや特性として予めご了承くださいませ。
日中と夜のライト下での確認作業では、それぞれ見え方が違い、見落としがある場合があります。細かい点について、ご質問がございましたら、1点1点細かく確認いたしますので、お買い物をされる前にお気軽にお問い合わせくださいますよう、お願いいたします。
フランスHB&Cie(Hyppolyte-Boulengen&Cie)は、1804年にパリ近郊ショワジー・ル・ロア(Choisy le roi)で創業した窯元。
ショワジー・ル・ロワ(Choisy Le Roi)でバイヤール3兄弟によって創業後、経営に参加したポリット・ブーランジェが1863年に工場のディレクターとなった後、1878年に社名を変更しH・ブーランジェ(H・Boulenger&Cie)となり最盛期を迎えます。
その後1920年にクレイユ・エ・モントロー(Creil et Montereau)と合併しHBCM(Hiperolyte Boulanger-Creil-Montereau)社となります。
ところが1934年、労働者のストライキによってショワジー・ル・ロワの工場が閉鎖。それを機に、ここでの作陶が終わります。HBCM社として合併先のモントロー工場で続けられた作陶は1955年に工業の閉鎖と共に終わります。
*本来の色味や素材感がきちんと伝わるように自然光で撮影していますが、お使いのモニターにより実物と少し違うことがある場合があるかも知れま
せん。
*ご紹介していますアンティーク食器類は、食器としてではなく、デコレーション用として輸入が認められていますことをご承知おきくださいませ。
*アンティーク&ヴィンテージの商品は長い年月を経てきたものになります。経年の劣化は味わいとして商品の魅力となっています。新品を求められ
る方はご購入をお控えくださいませ。
*キズ、カケ、貫入がある場合、説明文と画像にてご案内していますので、ご承知の上でのご購入をお願いします。商品は人から人へと渡り継がれて
きたものです。古いものならではのコンディションも含めて、次にお受け取り頂ける方にご購入いただきたいと思っています。商品にはすべて、ひ
とつひとつ物語があります。その物語を繋いでいただきたいと願っています。説明文と画像でご案内していますキズ、カケ、貫入などのコンディシ
ョンがキャンセルや返品の理由にならないことをご理解の上、お買い物をお願いいたします。
*Slow Timeが扱っている商品は時を経たものばかりです。ひとつひとつ職人が手で作り出したものは、釉薬のかけ方や量が微妙に異なったりと、同
じお皿でも個体によって重さや状態が違います。それが手作りの魅力であり、生身の人間が関わっていることを教えてくれます。
<キズとは>カトラリーの跡など、製造後についたものを言います。
<カケとは>チップとも言いますが、主に縁が硬いものに当たって欠けたものを言います。
<黒点とは>窯で焼く時、窯内部にただよう灰などが付着して、そのまま焼かれたものを言います。
<貫入とは>器の表面に施された釉薬(ガラスの層)が、温度変化などでひび割れたような模様ができることを言います。
味わいとして和の器ではわざと貫入を入れるように焼くものもあります。目で見えるものから目に見えない細かいものまで幅広くあり、
陶器の価値を下げるものではなく、アンティークとしては魅力のひとつとなっています。ヒビは表面を手でなぞると引っ掛かりがありま
すが、貫入は釉薬の内部にできるのでなめらかです。
<ヒビ>衝撃によってのヒビや経年の温度変化で薄くはいるものまであります。
<シミ>貫入の中に入っているものを言います。
<窯キズ>焼き上げ時にお皿を金具で持ち上げる際、裏面に3箇所金具跡が残る部分など。
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