フランス/サルグミンヌ(Sarregumines)アグレスト(AGRESTE)野の花のラヴィエ「A 」/管理番号E78/23

6,700円(税込7,370円)

フランス/サルグミンヌ( Sarregumines)アグレスト(AGRESTE)野の花のラヴィエ「A」
270x170xH20mm

管理番号E78/23

フランスの田舎道に咲く野の花が描かれたアグレストモデルのラヴィエ。
サルグミンヌの花リムのフォームに、初夏の野の花が鮮やかに描かれたオーバル形です。

ポピー、マーガレット、矢車草、ベルフラワーにキンポウゲに麦と。
田舎道を歩きながらちょいと摘んで、野の花束を手にした子供の頃の記憶が蘇るような優しい絵柄です。
花リムのフォーム自体が美しい上に、絵柄が描かれた存在感ある1枚。
皿地のクリーム色に鮮やかな野の花たち。そして縁取りのボルドーがフランスらしい印象です。
刻印は、SARREGUEMINES FRANCEとシリーズ名agresteがあります。
年代は、1920年から1950年頃。
貫入は見あたりません。
窯キズ部分にうっすらシミがありますが、
ほとんど使われた形跡のない、良好なコンディションです。

ラヴィエはナッツなどを乗せる前菜用のお皿です。
食品監視課の指導により、食器の取り扱いを停止しています。
観賞用のとしてアクセサリーやボタンを並べたり、小物置としたり、雑貨としてご案内しています。

生産国 : フランス
窯:サルグミンヌ ( Sarregumines)
年代 : 20世紀中期頃(1920-1950年頃)
陶器シリーズ: AGRESTE
サイズ :270x170xH20mm
刻印: Sarregumines FRANCE agreste
重さ : 378g
コンディション : 表面に窯キズと窯キズ周りにうっすらシミがあります(最後の画像)が、ほとんど使われた形跡のない状態で、つややかでとても美しいコンディションです。貫入は見あたりません。
ご紹介しています、ほとんどの商品はアンティークやブロカントの古いものです。目立つダメージはできるだけ写真や文章で説明しておりますが、それ以外にも小さなキズや汚れがある場合があります。日中と夜のライト下での確認作業では、それぞれ見え方が違い、見落としがある場合があります。細かい点について、ご質問がございましたら、1点1点細かく確認いたしますので、お買い物をされる前にお気軽にお問い合わせくださいますよう、お願いいたします。




サルグミンヌ (SARREGUEMINES)は、1784年にニコラス・アンリ・ヤコビとそのパートナーによって、ドイツとの国境に隣接するサルグミンヌで創業。しかし経営はうまく行かず、19世期に、工場はドイツ人のポール・ウィッチシュナイザー(Paul Utzschneider)に引き継がれます。この頃の刻印はF&U (Fabry&Utzschneider)。ビジネスに長けていたポールはサルグミンヌを国際博覧会で世界に紹介し、彼の顧客はナポレオンやブルボン王朝まで到るようになります。工場の経営は順調に進み、1830年位はヴィレロイ&ボッホと資本協力し、市場を分け合うほどに成長します。そしてそれまでの薪を使っての窯焼き(薪オーブン)を蒸気運転(石炭オーブン)に設備を整え生産力も向上していきます。
ところが、1870年の普仏戦後サルグミンヌがフランス領からドイツ領に変わり、完成品をフランスに運ぶために陶器に膨大な輸出税がかかるようになったことと、サルグミンヌとしてのフランス籍を守るため、1876年にフランスブルゴーニュ地方の小さな町ディゴワンにサルグミンヌ窯を移します。
この時、ドイツ側にはUtzschneider & Cie(U&C Sarreguemines)を置き、(ドイツ側はUtzschneiderの娘婿が経営を引き継ぎ刻印はU&C(U&Cieに))、フランス側は当時すでに陶器制作をしていたディゴワン(Digoin)と合併しDigoin &Sarregueminesと、ドイツとフランスと2つの会社に分割します。
ディゴワンでは、Digoin、Sarreguemines、Digoin &Sarregueminesの3つの刻印が当初使われていましたが、その後会社名をDigoin &Sarregueminesに変更し、1881年から総称をFaienceries de Sarreguemines、Digoin et Vitry-le-Francois(ヴィトリールフランソワ) と呼ぶようになります。ディゴワンでは、ディゴワン&サルグミンヌとして100年以上に渡り、数々の陶器生産を続けてきました。
第一次大戦のドイツの敗戦によりサルグミンヌ製陶工場は再びフランス領に戻るのですが、その後は経営不振により1942年から3年間、ヴィレロイ&ボッホに経営が委託され、さらに時代の流れに逆らえず、1978年にリュネヴィル・バドンビレー・サンクレマングループに買収され、この年で食器の生産を終えています。その後はタイル製造に専念してきましたが、2002年に株主となった従業員に製造が引き継がれて、2007年に破産宣告と共にフランスを代表するディゴワン・サルグミンヌとしての古窯は200年を越える歴史の幕を降しました。

*ご紹介しています、ほとんどの商品はアンティークやブロカントの古いものです。目立つダメージはできるだけ写真や文章で説明しておりますが、それ以外にも小さなキズや汚れがある場合があります。アンティークの風合いや特性として予めご了承くださいませ。

*ご紹介していますブロカント&アンティーク商品は、食器としてではなく、デコレーション用として輸入が認められていますことをご承知おきくださいませ。

*気をつけてみていますが、日中の太陽の光の元と夜の灯りの元では見え方が違い、気づかないダメージの見落としがある場合があるかも知れません。

*本来の色味や素材感がきちんと伝わるように自然光で撮影していますが、お使いのモニターにより実物と少し違うことがある場合があるかも知れません。

*アンティーク&ヴィンテージの商品は長い年月を経てきたものになります。経年の劣化は味わいとして商品の魅力となっています。新品を求められる方はご購入をお控えくださいませ。

*商品は人から人へと渡り継がれてきたものです。古いものならではのコンディションも含めて、次にお受け取り頂ける方にご購入いただきたいと思っています。商品にはすべて、ひとつひとつ物語があります。その物語を繋いでいただきたいと願っています。

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